令和3年7月1日からの大雨による災害
1.静岡DWAT先遣隊、現地でのニーズ調査と派遣開始に向けた体制構築に尽力
静岡DWATでは、DWAT派遣開始にあたり、7月6日から先遣隊が現地の避難所となっているホテルに入り、ニーズ把握や体制構築などの調整を行っています。
当初、DWAT派遣は、市が集約した2か所の避難所(ホテルニューアカオ、ニューフジヤホテル)にて行うこととしていましたが、現地での聞き取りの結果、有料老人ホームの入居者・職員が避難しているホテルニューアカオについては、有料老人ホームのグループ内での応援派遣が得られることが明らかになりました。
そこで、静岡DWATでは、500名以上の地域住民が避難している、ニューフジヤホテルへの支援に注力することとし、DMATや保健師等との連携体制を構築し、避難者のアセスメントを行っています。
ホテルが避難所となったことにより、体育館などで集団生活する場合よりも、プライバシーにも配慮した生活環境が整っていることが想定されます。一方で、個室であるため、1人ひとりのニーズの把握や情報の伝達が困難であるという課題もあります。
静岡DWATでは、避難者のニーズに迅速に対応し、二次被害を防ぐためにも、保健・医療・福祉が連携する体制を早期に確立するため、引き続き、現地での連絡調整を行うこととしています。
なお、7月6日には、ニューフジヤホテルで避難生活を送っていたグループホームの入居者が施設に戻れることがわかりました。
そこで、先遣隊に参加していた社会福祉法人海光会(長谷川 みほ 理事長、本会会員法人)の協力を得て、海光会の福祉車両4台、運転手、介護員の応援のもと、避難者の移送を行いました。
また、このたびの大雨災害を受けて、厚生労働省から、避難者の受入れや応援職員の確保について、事務連絡が発出されておりますので、あわせてご確認ください。
令和3年7月1日からの大雨により被災した要配慮者への対応及び被災地の社会福祉施設への支援について